Instagram https://www.instagram.com/piku__it/
五百川将隊員について
Instagram https://www.instagram.com/piku__it/









そのまま食べるのもおいしいですが、「干し柿」にすると甘味が凝縮され、生とは違ったおいしさが生まれます。
秋にたくさん柿をいただいたので、冬に向けて、地元岩首のおばあさんにコツを教えてもらいながら、干し柿をつくることにしました。
おばあさんから昔のお話を聞きながら、1玉1玉と皮をむいていきました。
佐渡の南部では、古くから柿の栽培が広く奨励されて、「おけさ柿」のブランドを持つ名産地になりました。多くの農家が、稲作の傍ら、柿を栽培し、このようにたくさんの干し柿を作って都市に向けて送り出してきたと聞きます。
都会で売るためには、おいしさだけでなく、見た目もきれいにしあげることが求められてきました。品質の良い干し柿を確実につくるために、おばあさんも、いろいろな研修会に出かけていって、自分なりに研究を重ねて技術を身につけてきたそうです。そうやって、少しずつでもお金を稼ぎ、生活を支えてきました。
皮を剥くこと半日。(こんなにたくさんの柿の皮むきをしたことは生まれて初めてです。)
わが家の軒下にもついに「柿のカーテン」ができました。

何日か経った後、おばあさんが様子を見に来てくれて、次の作業を指示してくれました。
ただ干しておくだけではなく、途中柿を揉みました。そうすることで、柔らかくおいしく仕上がるそうです。
完成する直前に、何個かカラスに食べられてしまいましたが、それでも何とか無事に完成させることができました。
できあがった干し柿を食べてみると、やわらかく優しい甘さでした。

柿や干し柿は今では佐渡島の代表的な名産品です。
この他に、干し柿をおもちをつくときに一緒に練り込んで作る「柿もち」があります。
実は私は佐渡に来るまでは、おもち自体をあまり食べませんでした。
けれど、ここに来てから、たくさんいただき、それがどれもとてもおいしいので、好きになりました。
そして、この柿もち。
おもちをかみしめると柿の甘さと香りが口の中に広がり、そのおいしさに感動しました。
お米もおもちも柿も佐渡のものはとてもおいしいです。
そして、これらを組み合わせた柿もちは、とてもすぐれた食べものです。
私は佐渡に来るまではこの「柿もち」を知りませんでした。しかし、これもまた佐渡らしい伝統食だと思いました。
いつかは自分でも作ってみたいと思っていました。
おばあさんが干し柿がうまくできたら、柿もちもつくってみようかとおっしゃったので、せっかくの機会だから作り方を教わることにしました。
柿もちをつくるときは、もち米と干し柿を一緒に入れて蒸し上げていきます。
熱が通って蒸気が上がってくると、部屋の中が柿の甘い香りでいっぱいになります。
蒸しあがった後は、いよいよもちつきです。
もちつき機で米をつきながら、上表面にある干し柿を下へ下へと少しずつ押しつけながら、練り込んでいきます。

ここで、失敗すると、もちと柿がうまく混ざらなくて、おいしいものにならないそうです。
作ってみて、たくさんの干し柿を使うことに驚きました。柿の産地だからこそできる贅沢な味だと思いました。

おばあさんの手ほどきはいつも上手です。おかげでおいしい柿もちができあがりました。
初めて作ったのに「上出来だよ」とおばあさんに褒めてもらえる味でした。それから、柿もちを作ることが楽しくなって、いろいろな人にこの味を自慢したくなりました。
郷土料理はその土地の気候や風土の中で育まれてきた文化そのものです。
干し柿や柿もちにも、先人たちの生活の知恵がぎっしりと詰まっています。
島外から来た私にも、おばあさんのいろいろな知恵を教えてもらえることは、とてもありがたく、貴重な経験です。
私ももっと技術を深めて、この食文化を大切に受け継いでいきたいと思いました。
最初は「難しそう…完成するのだろうか…」と思っていました。
けれど、実際には直線裁ちと直線縫いで作れるので、思っていたよりもスムーズにできあがりました。「実家に帰る時期をいつも楽しみにしていたよ」
時にはそんな昔の懐かしい話をしながら、少しずつもんぺを縫い上げていきました。
「20年ぶりくらいにもんぺを作ったよ」
とおばあさん。
もんぺは着なくなった着物を無駄なく活用でき、家庭菜園や掃除の際など今の暮らしの中にも取り入れやすいと思います。
おばあさんが使っていた着物に手を加えることで、私が着るもんぺに変身しました。
生まれ変わったものを、これから大切に受け継いで身に着けようを思います。
今は、着る物は既製品を購入すれば簡単に手に入れることができます。
そんな時代の中でも、おばあさんのモノを大事にする心や、知恵と工夫を凝らした暮らし方は、たくさんのことを教えてくれます。




















高千地区では11月に入り風が強い日が続いています。
海も荒れている日が続き、夜は波と風の音が響く毎日です。
先日高千地区のたかちもんて会より『四季の便り』第2回を発送いたしました。
たかちもんて会の発送準備の様子をお届けします。








おばあさんは「子供の頃から作っているからね」とおしゃべりしながらスイスイと編み上げていきます。
生徒さんは、おばあさんの無駄のない手の動きに見入っていました。
最後の鼻緒やかかとの部分はきれいに作るのは難しいので、おばあさんに手伝ってもらい、なんとか完成しました。いろいろなお話を聞きながらゆったりと取り組んでもらったので、1日がかりの仕事となりました。おふたりとも今回の体験をとても楽しんでいただいたようで、
おばあさんは、「わざわざ岩首まで、ぞうりを習いにくるなんて」と苦笑いしますが、いつも快く対応してくださいます。
「80歳を過ぎたし、私が教えられることは何でも教えるよ。こうやって新しい人との出会いがあるのも楽しいね」と訪れた人を笑顔にします。

今回ご紹介するのは佐渡島北部の大佐渡山脈にある『大佐渡石名天然杉遊歩道』です。
有名な観光地ですので聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、私は今回始めて行ってきました。
9月に入り少しは気温も落ち着いたかと思いきや、まだ真夏かと思うほどの気温でした。
大佐渡石名天然杉までは和木からのルートと石名からのルートがありますが、今回は私の住む高千からということで石名ルートで向かいます。
(石名側からのルートは7月に落石のため通行止めとなっていましたが、8月半ばに規制解除となっています)
佐渡一周線を高千から大野亀方面へ向かい、石名川付近で「大佐渡石名天然杉まで10km」
という看板が立っています。
そこから石名和木線へと入り、ところどころ細い道路を20分ほど進むと遊歩道入口付近に駐車場があります。
日頃の運動不足を痛感しながら800mほどある遊歩道を約一時間かけて一周してきました。
標高が910mということで木陰に入ると涼しいですが、快晴だったのもあり汗が流れていきます。
象牙杉 胸高周囲9.6m 樹高18m
四天王杉 胸高周囲12.6m 樹高21m
大黒杉 胸高周囲3.5m 樹高19m
家族杉 胸高周囲6.3m 樹高16m
羽衣杉 胸高周囲6.2m 樹高18m
こちらの5本の杉の名前については平成22年に公募をおこない名称が決定されたとのことです。
いずれも年月を重ねてきた風格があり、近くで見ると圧倒される迫力です。
そして遊歩道出口からドンデン縦走路へ入る辺りの展望台で持ってきた麦茶を飲みながら一休み。
あいにく少し霞んでいたため粟島は見えませんでしたが、大野亀を見ることができました。
こちらの遊歩道は整備がされているとはいえ登山道を通ったり自然の中を歩きます。
私の行った日も足元が滑ることがあったりアブやハチが結構いましたので、登山靴や長袖長ズボンは必要だと感じました。
新潟県のホームページに有る注意事項を確認していただき、安全に注意しつつ楽しんで下さい。
新潟県大佐渡石名天然杉遊歩道紹介ページ












今日は、集落総出の草刈りでした。
場所は、豊岡みなと公園、豊岡漁港、旧岩首診療所です。
男性が草刈り機で草を刈り、女性がレーキで草を集める共同作業です。
炎天下の中、時折り、雲がかかって日陰が増えるありがたさを実感しながらの作業でした。
最後は突如、一時的に大雨が降り、雨に濡れながらも「畑が喜ぶ」との声が口々に聞こえました。
豊岡みなと公園は、デイサービスいわゆりの隣にある、海のそばの公園で山も海も一望できます。
敷地には、いろんな木が植えてあり、手作りのテーブルやベンチも用意してあります。

公園から、道を挟んだ向かいには、JA佐渡の委託店もあります。冷たい飲み物やアイスクリームも置いてあり、ガソリンの給油もできます。 (赤い自動販売機のある所です)
公園もきれいになりました。
公園から徒歩3分のところに風情のある旧岩首診療所や眺めの良い豊岡漁港もあります。

前浜方面へお越しの際は是非お立ち寄りください。

皆さん1人1人の『受け取った人に喜んで欲しい』という思いを野菜と一緒にして箱に詰めていきました。


また、今回は、お野菜を買っていただいたお客さまを対象に、オンライン料理教室を開催しました。
先生は岩首集落のおふたりです。

「フライパンで焼きナスを作る方法を試してみます!」
「みなさんのほのぼのした雰囲気が良かったです」
などの感想をいただきました。
「この状況が落ち着いたらいつでも佐渡に遊びに来てください」
と言葉が添えられました。
今夏は来島できず寂しい思いをしていた方が多かっただけに、
「あの言葉がうれしかった。必ず行きます!」
という喜びの声も聞こえてきました。
新型コロナウイルスの影響で暗い話が続いていますが、オンラインで佐渡と都会の皆さんをつなぐことで、明るい話題をつくることができたのが嬉しかったです。
おばあさんたちの中には、初めての産直活動で戸惑う方もいましたが、思いのほかお客さまからの反応が良かったので、今では「次は何を送ろうか」と楽しそうに話しています。
佐渡にはたくさんの魅力があります。里山の暮らしもその1つではないでしょうか。
都会に住む方に島の元気を届けることが、皆さんのやりがいにつながっていくといいなと思っています。








岩首の棚田は、海から山へとかけあがるように小さな田んぼがたくさん連なっており、その迫力ある風景は多くの人を魅了しています。

あまり知られていませんが、展望小屋よりさらに上にも小さい棚田が広がっており、地元の人以外は立ち入ることのない場所があります。今回、そこの環境整備作業が行なわれると聞いて、お邪魔させていただきました。

集落から車を走らせて坂道を登ること15分。展望小屋よりもさらに上までいくと、いつも見る眺めとは異なる棚田の風景が広がっていました。そこで車から降り、一番奥の水源をめざして山道を小一時間歩きました。細く険しい山道を登りきると、ようやく管理作業のスタート地点に到着しました。地元の農家の皆さんは、棚田を守るためにこんなところまで歩いてきて管理作業をしていたということを知って驚きました。

そこから男性陣が刈り払い機で草を刈りながら下りていきます。女性陣は機械が届かない水路の際の草を鎌で刈ったり、水路に落ちた草や堆積した小石を取り除きながら進んでいきます。私も女性達の後に続きながら作業のお手伝いをさせていただきました。

林の中に通された用水路は、土砂で埋まってしまうこともあるそうです。すぐに埋まってしまう部分にはパイプが敷設されていました。自分たちで少しずつ設置したものだそうです。山を下りながら水の流れを眺めていると、皆さんが試行錯誤しながらこの水路を守られてきたということを実感しました。
昔はこの棚田の上にも田んぼがあったというから驚きです。「上の田んぼがなくなったから、その分ここの水が多くなるかと思ったら違ったんだよ。田んぼから田んぼへゆっくりと流れて届いていたんだね。田んぼは自然のダムというのは本当なんだよ」と一緒に作業した方が話してくださいました。
最近よく言われることですが、田んぼはお米の生産だけではなく、土砂崩れを防いだり、貯水機能を持つ機能を持っているのです。実際に田んぼを守っている人たちが整備作業をしながら発した言葉は、同じことを言っていても説得力がまったく違いました。

足場の悪い場所では体を下に向けて中腰姿勢での作業が続きます。
「食べ物をつくるというのは大変なことだよね」作業しながら何気なく出た言葉も、とても実感がこもったものでした。

作業はとても大変でしたが、みなさんが時には明るく大きな声で笑い、お互いを気遣いながら作業されている姿が印象的でした。途中、水ぶきを摘む楽しみもありました。


岩首の棚田は岩首昇竜棚田と呼ばれ、美しい田んぼの連なりと海を臨めることができる絶景スポットとなっています。その美しさを一目見ようと島内外から多くの見学者が訪れます。しかし、この棚田を見た人は多くても、こうした作業を見たことがある人はほとんどいないと思います。
人を魅了する風景は、勝手にできたものではなく、何とかしてお米を食べようと水源を拓いた岩首の皆さんのご先祖の執念で産み出されたものです。そして、今も損なわれずに現在まで続いているのは、集落に暮らしている皆さんが農道や水路の管理、草刈りなど地道な作業を絶え間なく積み重ねて、田んぼを守っているからです。
佐渡は世界農業遺産という大きな看板を背負っています。この財産がどんなに重いものかを垣間見たような気がします。
もし、岩首の棚田を訪れる機会があったら、風景の美しさを見て楽しむだけでなく、真摯に田んぼに向き合っている人々の姿に思いを馳せていただけたら嬉しいです。
飲む前に香りが立つまで煎り、茶葉のできあがりです。できあがったお茶を煮出して飲んでみました。香ばしく、すっきりとした味でした。

昔は、山へ仕事に行く際にお茶をたっぷり煮出してやかんに入れて持って行ったそうです。
「うちでは、夏の頃、茶葉を枝ごと刈り取ってきて、大きな焙烙(ほうろく)で丹念に煎り、一年分のお茶として保存していたよ」と、おばあさんが懐かしそうに話してくれました。手作りのお茶をたっぷり飲めるとは、なんと贅沢なことでしょうか。
茶摘みをしながら「親戚が昔飲んだあのお茶の味が忘れられないから、お茶を作って欲しいって言われるんだけど、手間がかかって今は無理だな」という話を聞きました。確かにお茶作りは手間暇がかかります。だからこそ、手作りしたお茶は、記憶に残る味になると感じました。
この夏には茶葉だけではなく枝ごと刈り取りお茶を作り、地域のみなさんと一緒に飲んで、なつかしい味を楽しみたいと思います。