退任隊員
【小木】まだまだあるよ、祭りの魅力
小木地域では9月29日の沢崎祭りを皮切りに、11月の下旬まで集落ごとに祭りが行われます。
祭りでは獅子や鬼太鼓が門づけに回りますが、中には人手不足でそれらを出せなくなったところもあります。それでも祭りの日には神社にのぼりを立てて、各家で親類やお客さんを呼んでお酒や料理を振舞う「祭り」を行います。
私は祭りの料理が大好きです。
祭りの料理というとだいたい「これ」といった定番の品があり、味付けや具材で家の個性が出ます。また、量が半端じゃない!これを家の女性がほぼ手作りします。その豪勢さたるや…いつも残さず食べようと、つい食べ過ぎてしまいます。
ある日の祭りの食卓をのぞいてみましょう♪


「いもこ」?佐渡で初めて食べました。これは煮物。
※「むかご」のことをこう呼ぶそうです。(11/17追記)

「いごねり」いご(えご)草 から手作りしています。生姜とお醤油が合います。

「身欠きニシン」祭りでよく見る料理です。少し甘みがあってやわらかい。

「カマスの煮物」こちらも定番。焼いてから煮るのが特徴です。

「煮しめ」必ず出てくる料理。私は出汁が染みこんだ豆腐が好きです。

「昆布巻き」中身は家によって色々。魚やお肉やゴボウなど。

大事な脇役!お漬物。

スミイカ(アオリイカ)、サザエはお刺身で。さばくのは漁師のお父さんの仕事。

「おけさ柿」季節ですね。

「いちじく」小木のいちじく「小木ビオレ」もとってもおいしいです。

「草餅」手作り。やわらかくて甘くて、とろけます。
最後はオリ(タッパー)に料理を入れて、一人だからと、お土産をたくさん頂きます。
佐渡の家庭で頂く料理は普段からおいしいものばかり。それでもこんな特別な機会に呼んでいただけると嬉しさも相まってより一層おいしく感じます。
「ええ祭りになりました。」
感謝の気持ちを込めて、来年の祭りを楽しみに待ちましょう。
【赤泊】おけさ柿も名産地、赤泊!
秋も日に日に深まり、各地で収穫の秋を迎えている事と思います。佐渡島内では目下、お米に次ぐ農産品、おけさ柿収穫の後半戦に追われています。例年10月1日から収穫が始まる早生種は稲刈りをはさみ10月26日まで、その後、柿生産者の方は休む暇なく、在来種の収穫が10月11日から始まりました。今年の出荷は11月17日までだそうです。
当地のJA佐渡旧おけさ柿選果場では連日地区内の農家さんから集荷した柿の出荷に大忙しです。今日も大型トラック数台分と今シーズンのピークを迎えていました。JAの方の話では、ここ数日で、大方7割程の出荷を終えられたそうです。来週にはほぼ終了される事でしょう。
実は、当地赤泊はJA羽茂を除き、JA佐渡の取り扱うおけさ柿総生産高の30%を占める程のおけさ柿産地なのです。水産物のエビやカニの名産地であるばかりではなく、柿も名産地なのです!
今年の作柄は良いようですが、今のところ販売価格が昨年を下回り、苦戦している様です。
【赤泊】佐渡おさかな・あれこれ その20
久し振りのお魚登場!先週当地の刺網船が、ズワイガニ漁の副産物として漁獲した魚です。
調べたところ、和名はナガズカと言います。淡水魚のライギョに似た形で、如何にも海底を這って泳ぐ体型です。分布は山陰以北、茨城県以北からオホーツク海、朝鮮半島と寒流系の魚類です。北海道東部根室半島付近では以前多く漁獲されたそうです。見た目に合わず、肉質は白身で硬く締まり、クセが無い為高級カマボコの原料として珍重されたようです。
但し、産卵期の成熟した卵巣には毒素があり、食すと中毒症状を起こす為、卵は食べられません。厚生労働省では自然毒リスクプロファイルで胃腸障害を起こすと警告しています。(死亡する事は無いそうです)春から夏にかけては水深200-300mの砂泥底で生活し、秋~冬にかけて沿岸域に接岸する様です。
この個体はもう一匹と一緒に両津市場へ上場されたようです。春先にこの市場で頻繁にみられるとも聞きますので、佐渡島内の方にはさほど珍しい魚ではないかも知れません。でも、卵は食べないでくださいね ! (^^;)
【新穂長畝】実になる果樹研修 -其の九-

果樹研修もいよいよ終盤、今日は柿の収穫模様をお届けします。
10月に入った頃、早生品種の柿の収穫が始まりました。始めはまだ実の色が完全にオレンジ色ではないので、収穫に適した色をチャートで確認し、もぎ始めました。ヘタ周辺は意外と青くてもOK。


でも、調子に乗ってると、もいでよく見るとまだ全体的に青かったりして、選別のとき「青い!」の一声が...。初期の収穫は、難しい!
農協の選果場へ持っていく前に、収穫した分は庭先選果を行います。大きさや表面の傷や果頂部のへこみなどを一つずつ確認。こんな一覧表もあります。細かい!

これに加え、皆さんご存知の10月中旬に降った大粒の雹!それ以降の選果はかなり気を遣う作業となっています。雹で皮が完全に破れてしまったものは、出荷することができません。傷が深くなくボコボコの柿は、特別に雹被害果として、出荷します。


1年面倒を見て来た作物が、一夜で世に出回ることのないものになってしまう現実。
横浜に住んでいたとき、台風や災害で、ある作物が大打撃を受けたというニュースを、最近よく観るようになったと感じていました。そのニュースを観て、農家さんは大変だと思う一方、「ああ明日から◯◯が高くなるな~」とどうしても消費者目線で観ていました。
生産にかかわると、今まで消費ばかりしていた自分に気づかされます。果樹研修の思わぬ副産物はそんな「気づき」でもありました。
さぁ、My柿たちは、渋抜きして実家や友人にお届けします♪プチ生産者になったような、少し誇らしい気持ちも添えて...。

シアワセも“カキ”イレタイ!?
早いもので今年もあと2ヶ月。
紅葉も里まで下りてきましたね。
まもなく冬支度が始まります。
佐渡の冬といえば寒ぶりを始めとする美味しい魚たち。
夏の間お休みしていた定置網漁もいよいよ再開です。
手入れをしていた網を海に仕掛けます。
例年であればもっと早い段階で入れるのですが
2つの台風と時化の影響でずいぶん遅くなってしまいました。
内海府は大謀網といわれるほど大きな定置網です。
設置作業は複雑で何日にもわたり行われますが
一連の作業中、ちょっとユニークな儀式があります。
大漁旗にお神酒をささげ一同お参りします。その後・・・。

皆で佐渡名産の「おけさ柿」を旗や網に投げ入れます。
これは「魚をかきいれる」というゲンかつぎで行っている慣わしだそうです。
柿の収穫と定置網の設置の時期が近いのも縁かもしれません。
お昼のニュースでもとりあげられたのでご覧になった方もいらっしゃるのでは。
柿がまかれた網を3艘の船が連なって運びます。
網の長さは約120m。積み込むだけでもかなりの重労働です。
内海府では現在ワラサが大漁に水揚げされているそうです。
このまま寒ぶり漁まで順調に進むことを祈っています。
その寒ぶりをいち早くゲットできる恒例の「佐渡海府寒ぶり大漁まつり」。
今年は12月7日(日)に開催が決定しました。
新たに楽しいイベントもいくつか予定しています。
詳細はまたこちらでお知らせしますね。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
入間の海~佐渡フェア
今なら”バケツ買い”できます
佐渡市地域おこし協力隊(3次)を募集中!
全国の都市圏の方へ:「地域おこし協力隊」を三次募集します
今回の募集地域は、
1)相川地区(七浦・二見・相川地域)
以上4地域、
募集定員3名です(4地区のいずれかに配属されます)。
なお、応募資格は
の3つです。
募集は11月14日(金)まで。詳しくは上記リンク先でご確認ください。
わたしたちといっしょに佐渡で「地域おこし」をしてみませんか?
みなさんの応募をお待ちしています!
【高千・外海府】相模女子大の地域物産展へ行きます!
11月3日(月・祝)、4(火)は神奈川県の相模女子大学の文化祭「相生祭」での第7回地域物産展へ行ってまいります。
毎年8月13日に行われる「夏の彩典 たかち芸能祭」を運営しているたかち芸能祭実行委員会の若手メンバーで販売・PRしに行きます!
また、佐渡の伝統芸能である“鬼太鼓”の披露しますよー!

佐渡の海産物や新米などの販売をしますので、お時間のある方は是非お越しください★
第7回地域物産展のHPです→
http://www.sagami-wu.ac.jp/news/2014/10/22/005184.html
昨年の相生祭りの記事はこちらです→
https://sado-chiiki-okoshi.amundanelife.co.uk/archives/1009597233.html
我が家のご飯⑥
学校行事やイベントなどで作る大鍋でつくったカレーが大好きでした。給食でもカレーはみんなお代わりしていました。野菜が嫌いでも、カレーは食べる。魔法の食べ物のように見えました。
以前通っていた都心の学校の周りにインドカレー屋さんがたくさんでき、今まで食べたことのない様々な種類のカレー(ほうれん草、豆、ラム肉など)にも夢中になりました。
スーパーや輸入食品の店も身近にあり、簡単に変わったスパイスやレトルトカレーも手に入るようになりましたが、なかなか家で作ると「美味い!」というようなカレーにはなりません。
色々試すものの、なんとなく不味くないからいいか。
カレーで大失敗なんてことは市販のルーのお陰でありません。 いつも我が家のカレーはそこそこな味。
そんな時に、出会ったチキンカレー。
こちらは、しまうまごはんという地産地消の取り組みをしている子育て世代のお母さんたちを中心に活動している団体さんの活動で作ったカレー。
講師には、海外から佐渡に嫁いできた奥様を迎えました。
ココナッツミルクを使う以外の材料は、どこにでもあるもの。
ポイントは、生姜とにんにくをたっぷり使い、切るのではなく潰す!こと。
ココナッツミルクを入れる事で、とってもクリーミーに。
これからの季節、体を芯から温めたい。
久し振りに「美味しい!」と思うカレーライスでした。
今採れる野菜を使う、食べきる工夫をする。
後日、自分で作ってみるとお米じゃなくても、パスタソースにもなるし、色々使える!沢山作ってしまいがちなカレーの処理も楽ちん。
やっぱりカレーライスは魔法の食べ物かもしれない。
かりん!お前は何で祭りに長靴でくるんだ!
普段から岩首の方々にお世話になっていて、実家みたいな感覚でした。
前日もご飯食べにいって当日も呼ばれたので、松ケ崎の畑で秋大根を蒔いてその足で岩首に行きました。
いつもお世話になっているお家にいくと、上下じろじろ見られながら「いいからあがれや」と呼ばれました。
しばらくして、「他のうちにも行くのでまたあとできます」と言ったら、
「足サイズなんぼ?靴かしてやれっちゃ」
といわれました。私は長靴を履いてきましたが、それは特に問題あるとも思わず、「これで大丈夫です」といって、そのまま家を出ました。
岩首の道で小走りしてたらまたおじいちゃんに、
「おまえ農家でもないのになんで長靴なんだ」
と止められました。「午前大根蒔いてきましたから!」と答えてまた走っていきました。
いつもお世話になってるおばあちゃん見当たらないなと思って、「そうだ!畑にいるかも」と思い、ばあちゃんの畑に行ったら誰もいませんでした。おかしいなと思ってるうちに、「かりん!権助ばあが橋のほうであんたさがしてたよ」といわれ、鬼のいるほうに行ったらばあちゃんがいました。
「あんたなんで祭りに長靴でくるんだ!」
と言われました。さすがに私でもいよいよ変だなと思って、「何がだめですか」と聞いたら「祭りは晴れ着よ!」といわれました。
なるほど!祭りにはハレの日だから、仕事はしないし畑にもいかない、ましてや長靴でくるなんてそんなことありえない!周囲の人を見てみたらさりげなく皆さん着飾ってました。慌てて私も家に帰ってシャワー浴びて、めでたい服に着替えて出直しました。
頭ではわかってたけど、やはりよくわかってない外国人が勉強になったお話でした。
おしまい。

【松ケ崎】多田祭り 女子×祭り
【佐渡】スイーツづくりで地産地消♪
腕に自信のある?協力隊物産班のメンバーも、佐渡産食材を使ったスイーツレシピ作りに挑戦しています。今日は、ドキドキの試作品の試食会。岩崎隊員のこの表情…。

試作段階、応募前なので詳細は企業秘密。
佐渡の食材をアピールしたい!地場産の食材を生かしたい!という共通の思いを胸に、月末の締切までもう一度、それぞれのアイディアを練り直すことになりました。
さて、応募作品は出来上がるのか?豊富な食材が身近にあるからこそ、こうやって楽しくレシピ作りもできるのだと思います。
応募の締め切りは10月31日(金)当日必着。
腕に自信のある方、是非トライしてみて下さいね!佐渡の食材を使った新名物が生まれるかもしれません。
応募の詳細はこちら→http://www.resource.sado.jp/chisan-chisho/festa/2014/01.html
【赤泊】地元若者による地域づくり
当地では今年6月に地域づくり協議会を「赤泊地域づくり協議会」として島内初を切って発足させました。以降、今月までの2回ほどの会議に於いて、地域が抱える問題提議がなされ、各種の課題へ積極的に取り組む為、それぞれの部会が設置されるに至りました。
当隊員は本協議会の庶務幹事として参入し、仮称「若者支援活動部会」なる部会を他の部員と共に担当する事になりました。
この最初の部会が、昨晩、19名の若者と7名の部員と関係者が一堂に集い、開催されました。司会進行を任され、ワークショップ形式で皆の考えを掘り出そうと試みましたが、なかなかまとまりが付かず、進行が進みません。
結局、改めて仕切る必要アリとの結論に達し、来月にでもハッキリとした趣旨で、再度招集をかける事になりました。
確かに、彼らにも地域に対して色々な思いがある様で、関心あるもの、ないものと様々の様です。しかし、昨晩関係者の努力もアリ、19名の若者が集ってくれたことは、とても有難く、また、地域にとって非常に頼もしい事と思います。次回、改めて皆さんと地元、赤泊の将来を語り合って行ければとおもいました。
【赤泊】佐渡おさかな・あれこれ その19
前回に引き続き、少し気持ち悪い珍客です。この生物もヒトデの仲間、棘皮動物です。名前もユニークでテズルモズル(手蔓藻蔓)と言うそうです。生態に付いてはあまり知られていない様ですが、少し調べたところ、どうも暖流系の深海生物の様です。ウェブ上の事例によると千葉県以南の太平洋側での採取が多く、釣りの外道としての報告も数件ある様です。日本海側でも数件の報告があり、それによると北限が山形県鶴岡市。同じ佐渡の小木では水深12mで亜種が確認された事例もあります。
この個体は当地の大型刺網船のカニ網で混獲されたもので、毎回かなり頻繁に確認出来ます。ウィキペディアによると、漁師にとっては網外しが厄介な為嫌われ者の様で、当地も同じです。見た目はサンゴの仲間の様に見えますが、よく見ると、クモヒトデと同じ様に5本の腕が確認でき、それが数十回も枝分かれし、触手となっています。
これは多くの有機物などの餌を得る為にクモの巣の様に進化したと考えられています。
珍しい生き物イコール可愛い生物とはなかなか行きません・・・(^^;)
【赤泊】佐渡おさかな・あれこれ その18
本日の珍客も魚類ではなく、ウニ、ナマコ、ヒトデの仲間である棘皮(キュクヒ)動物です。
大型刺網船のカニ網に掛った見たとおりのヒトデです。普通ヒトデは星状の5本足(生物学的には腕だそうですが・・・)このヒト(ヒトデなので人?!)は10本足(腕)です。
珍しいので調べてみると、ニチリンヒトデ(日輪海星)の仲間の様です。
基本的には寒流系の生物で、東北地方から北太平洋の水深200-700mに棲息する深海生物です。この個体は10本の腕でしたが、この仲間は8-12本腕と巾があります。(比較的原始的な動物の性なのでしょうか)
近縁種にエゾニチリンヒトデと言う地名入りの亜種がありますので、私としてはサドニチリンヒトデ(佐渡日輪海星)と名付けたい気持ちです。
今の季節は春の様に、対馬海流による暖流系の魚類は少なく、逆にリマン海流による寒流系の魚類や海洋生物の出現が多い様に思われます。
やはり、佐渡は海洋に於いても、生物多様性を秘めた神秘的な地形に有るのでしょうか、
興味津々です!(^_-)-☆
【赤泊】職場訪問 あかどまり遊漁船協会 夜間試し釣
今年7月から営業を開始した佐渡島内唯一の遊漁船団体、あかどまり遊漁船協会の新加入船「マツオカ丸」による電気釣り試釣会へ昨晩、当会の事務局として参加しました。
因みに、本船は地元の造船所社長が自ら建造したハイテク船です。
赤泊港を出港したのは午後5時過ぎ、凪の良い莚場沖を目指しました。海況は南西の風、風力3、水温22度、気温20度、多少のうねりがありました。
高速船に付き、10分程で釣り場へ到着。水深42mラインへアンカーを打ち、投光器を水深10m程にセット、釣の開始です。早速仕掛けを落下すると、途中でアタリがあり、25cmサイズのマサバが2匹掛りました。その後、仕掛けをアジ専用に交換し投入すると強烈なアタリと共に40cmのマアジをゲット、その後、同じサイズを3尾追加し、釣り方を餌釣からジギングへ切り替えました。他の乗船者3名は餌釣、ジギングで同サイズのマアジ10数匹、コダイ2匹、イナダ2匹、マサバ6匹の釣果でした。2時間程の釣行でしたが、この時期の電気釣り釣果としてはマアマアの様でした。
来シーズンは夏場に納涼を兼ねたこの電気釣による夜釣をスタートさせる予定です。
【新穂長畝】この気持ち、何に例えよう
我が家はトタン屋根なので、煩くて眠れないほどでした。
農家さんが「明日、柿(の被害)見に行くの怖いなぁ」と呟いていたので、私も自分のお世話になっている長畝の柿畑が気になり、決死の思い?で仕事終わりに畑へ行ってきました。
偶然会った師匠から「見ない方がいいぞ~」の一言。

柿は皮がしっかりしているように感じますが、衝撃にとても弱いデリケートな果物です。アラレが当たって、傷が出来ていました…涙。
切れた傷がつくと、渋も抜けないので生食にはできません。ぶつかった後も、数や大きさによって選果のランクも変わってきてしまうそうです。
今年は出来がいいという話を聞いていたのに、たった一夜でこの被害。お天気との闘いは、農家さんの永遠の課題。それも、今回は佐渡のなかでも局部的に雹が降ったそうで、神様のいたずらにしては、やるせない気持ちが募りました。

とりあえず、帰りがけに師匠にもらった特大の涼香の季節(柿と比べてみてください)をかじって、元気出そう。
また波音が遠くに聞こえる時
私は、1年の中でもこの季節が1番好きです。
秋のひんやりした朝晩の空気。山の木々が少しずつ衣替え。夜の空に広がる星もくっきり見えます。
私がこの集落に引越してきてから1番にプレゼントをくれたおじいちゃんが亡くなりました。
道で会う度にそのおじいちゃんと話をしたくて手を振りました。山が好きで田んぼをやめてからも、おばあちゃんに怒られながらもバイクに乗って山に行くのが好きな人でした。
笑顔がとても素敵。
多趣味でひょうたんに絵をかいたり、柿や南瓜を丁寧に育てたり、俳句を詠んだり。
私たちが隔週で書いている新潟日報の記事を毎号とっておいて会う度にくれました。寒くなるとぽんぽんがついた可愛い帽子をかぶって散歩にでかけます。
言葉の最後に必ず「ありがとう」と言ってくれるおじいちゃんでした。
集落に住み始めて、何度も見送る場面に出会いました。
といっても旅のもんの私が出来るお手伝いはあまりありません。
冠婚葬祭は親戚や組のもん、あたりのもんが手伝います。
集落のほとんどが親戚関係の人たちにとっては、きっと今まで何度も経験してきたこと。
親戚がいないのは私だけなんだと実感する瞬間です。
お通夜やお葬式には班とは別に昔からの組が存在し、同じ組のもんのお母さんたちが台所で料理をしたりします。男の人は葬儀の準備やらお客さんの相手など。役割分担がはっきりしています。
葬儀については東京とは違うことだらけでした。
お葬式の前に火葬することや、集落内の香典についての決め事、野辺送りをすること。縁の深さ。組同士でのお手伝い。
ここで暮らしながら、いつも想像します。
この先もここで暮らしていくなら、誰かを見送る事がこの先たくさんあるんだということ。
「だんだん人が少なくなって、寂しいな。」と近所のばあが言いました。
「そうだね」と言いながら涙が止まりませんでした。
誰かを見送るのは悲しいし気持ちも落ち込みます。いつもよりちょっと元気がなくなります。
でもその悲しさも山に行けば山が、海に行けば海に吹く風や匂いが癒してくれるし、近所の人たちが笑っている姿をみると、やっぱりここが好きだと思います。
田舎に住むのは簡単じゃない。
口で「ここに住みたい」というのは簡単だけど、それには沢山のハードルを越えて、教えてもらい、人を敬い、少し甘えながら集落に住む1人として役割を果たしていかないといけません。旅のもんでも出来ることはある。
まだまだ努力が足りないけれど、自分の足でしっかり立てるように、見送った人たちに恥ずかしくないように生きたい!と思います。
台風が過ぎた後の海は白波がたち、消波ブロックにうちつける波の音が繰り返し響きます。
それも、気づくといつの間にかまた穏やかに。
悲しさの向こうにもその先はある。
出来る事を出来るだけ。

























